鳥になっちゃうブログ

ツギハギだらけ人生

ラブ・ストーリーは突然に

どういうきっかけか知らないが、夫がAmazonで「東京ラブストーリー」の古本全4巻を注文し、「おもしれー!」って言いながら一気読みしていたので、私もうらやましくなって読んでみた。

この漫画がその昔、織田裕二鈴木保奈美でドラマ化されたのはもちろん知っていたけれど、小学校高学年の頃だったので(歳がばれる)、親に見せてもらえなかったのだ。同級生は見ている子が多かったような。母は絶対見ていたと思う。私たち姉妹が学校に行ってる間に見てたのか、われわれが寝静まった後に見ていたのかは分からないけれど。

あまりに有名な作品なので、読む前から鈴木保奈美織田裕二江口洋介なんかが演じていたという薄い知識だけはあった。だから絵柄を見ながら実物の俳優の顔を連想してしまうという邪魔は入ったが、面白くて私も一気読みしてしまった。

いやー。若いね。

登場人物の23歳から2、3年間くらいの出来事を描いているので、小学校高学年だったときには”見てはいけない”くらい大人の物語だったのが、もう随分昔に通り越してしまっている。だから登場人物がみんなかわいいなあと。リカのメチャクチャさもかわいいし、長崎さんもかわいいし。昔見ていたらどういう感想を持っていたのかな。当時見ていた同級生に今度訊いてみよう。さすがに覚えていないかな。

こういうふうに、同性・異性にかかわらず、感情をぶつけ合ったり、誰かと気持ちが噛み合わなくて苦しんだりするって、若い頃の特権なんだな。って今は思うけど、渦中にいるときは苦いばかりで、若いっていうのはずいぶん辛いものだったよな。23歳とかだとまだ感情がコントロールしづらくってみずみずしかった気がする。

いつの間にか私も大人になった。すべてにみずみずしい心で向かい合ってはいられない日々ではあるけど、誰かのみずみずしさを馬鹿にしないで、良いなと思える人でいたい。

 

あと読んでいてやはり感じたのは、作品中の台詞がレトロだなということ。いまだったらこうは言わないな、という台詞に溢れていた。携帯電話もメールもないから電話が頻繁に鳴っていたり、ポリコレ的にグレーな表現があったり、そういう点でも面白かった。30年も経つんだから当然か。平成をまるまる生きた自分の人生の時間を実感できて、味わい深く大変おもしろかった。

 

当時、ドラマは見ていなかったけど、大流行していた小田和正の名曲「ラブ・ストーリーは突然に」はラジオやカセットテープでよく聞いたものだった。

以前、テレビ朝日の音楽番組「関ジャム」で、あの曲を弾いているギタリストの方が出演していて、あの出だしは「トゥクトゥーン♪」ではない。という話をしていた気がするけれど。あの出だしは、心臓が高鳴って、恋が始まることを表した中では世界一のリフなんではなかろうか。対抗するフレーズがあったら是非聴いてみたい。

夫が聴きたいというのでApple Musicで探すと、クリス・ハートver.があったので早速聴いてみた。ほとんど原曲に近いアレンジだったので、当時の雰囲気を蘇らせるには充分だった。あのころのバブルな時代性と、まだ若かった父や母や妹、住んでいたマンションの部屋、テレビボードやソファの感じ、車の中で後部座席から見ていた両親の後ろ姿、通学路の田んぼ、一緒に登校していた友達、赤いランドセル...。次々に心に浮かんでくる、子ども時代の記憶。

 

たまにはこういうセンチメンタルも良いね。